WarRockとは

ストーリー -The War Begins –

DERBARAN共和国、北部少数民族の居住地域。
夜明けの光が遠くの砂漠に薄赤い色をつけ始めた頃、小さな村はかすかに動き始めた。
パン屋や助産師、学校の教師らは、変わらない毎日を始める為に砂で薄汚れたレンガの家から出てくる。

いつも通りに彼らはちょうど村の向こうにある、黄色の旗の下に広がるDERBARAN軍の軍事貯蔵所に張り巡らされたコンクリートと鉄条網に神経質な視線を投げ掛けた。
彼らにとって共存は不快でしかなかった。
DERBARAN共和国政府は、周辺少数民族への愛をほとんど持っていなかった。

戦車とトラックの列が遠くに見える砂漠の山の頂上に到達したとき、警戒の叫び声が貯蔵庫に配された男から上がった。
彼らは緑の旗を風になびかせていた。

N.I.U(the National Independence Union)の色、少数派民族の反乱軍の色の旗を。
しかし彼らは安物のライフルしか持たない貧しい農民ではなかった。

N.I.U.の戦車が弾薬倉庫に爆撃の雨を降らせ、DERBARAN兵は恐慌状態に陥った。
コンクリートのバンカーは粉砕され、瓦礫の雨で兵士達は壊滅的な打撃を受けた。
N.I.Uのトラックからは、小銃を装備した男たちが溢れだし防御配置に着く。

それが終わる頃には、炎のひび割れた音と、瀕死のDERBARAN兵の呻き声だけが辺りに響いていた。
隠れ場所から恐る恐る現れた村人達は、鉛色の戦車の上に立つ男を視界に認めた時、言葉を失った。
この小さな村の住民でさえ、彼の顔を知らぬはずはなかった。

彼の名は Ikram Karmali、叙勲を受けたDERBARAN軍の将軍で、大統領の軍事アドバイザーだった。
DERBRAN軍の誇りは、反逆者になったのだ。

Karmali将軍は呼びかけた。
「同胞よ、私はZaripov大統領と彼の政府が我々を虐げるのを、もはや傍観している事ができない!私はZaripovに対する忠誠を捨てる!

NIUは、この国を取り戻す!」